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奔馬

豊饒の海シリーズ2巻目の奔馬を読み終わった。
文章は相変わらず修飾句を重ねたような文章だが、話が右翼少年の話しのせいか春の雪よりもすっきりしているような心証。夢と転生でシリーズとしての統一感を出し、転生を繰り返す中で主人公の死に至らしめるほどの情熱というカルマをそれぞれ描けているのは凄い。まだ、2巻目だが個々の作品としても十分楽しめる。でも、オタク趣味、こんな古い本を誰も今更読まないよなと思って検索したら、この本についての書評ブログが最近の更新で多数あるのに驚いた。

背景の昭和初期の世相が現在の日本に非常によく似ているという話をよく聞くが、不況脱却のためのインフレのコントロールの話しや東北部の疲弊の話しなど端々に出てきてなるほどと思うところが多くあった。異なるのは軍部という政治的にも力を持った存在と右翼でも左翼でも世の中を変えたいという強い情熱があるかどうか。ただ、戦前とたいして変わらぬ扇動するマスコミの現状や熱しやすい国民性を考えると一気にどこかに持って行かれる可能性はあるように感じた。

いよいよこのシリーズを読む動機となった暁の寺、タイが舞台と聞く。楽しみ。

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